【解説】浮気の証拠(ICレコーダーの選び方・おすすめ)

夫婦トラブル解決のための法律Q&A

Q.06 「どんな証拠が、浮気の証拠と認められますか?」 
→(ページ下部に探偵おすすめボイスレコーダーの解説あり)

この質問は、電話相談などでもよく聞かれる質問の一つです。一体どんな証拠があれば、それは証拠として認められるのか?裁判でも有効な証拠とは何か?
やはり、そこはとても大事な問題です。もしも、今現在自分が持っている証拠で証拠とされるならば、探偵を頼まなくてもいいということになりますからね。

浮気の証拠というのは、不貞行為の証拠に限りますので、「肉体関係があると認められる写真・本人証言の録音など…」ということになります。

肉体関係を示す証拠とは、夫と浮気相手がホテルのベッドの上で裸で抱き合っている写真や、ラブホテルに入るところと出るところなどの写真になります。本人が浮気を認めた証言も重要な証拠です(直接証拠)
ただ、本人証言も需要な証拠ですが、あとでひっくり返されることも多いので(あの時は話し合いを終わらせるためにウソを言ったんだとかよくあるパターンです)、写真での浮気証拠に勝るものはありません。

愛人からの手紙やメールで肉体関係を示す言葉があっても、それは「メールで楽しんでいるだけの妄想です」や「冗談だった」と言われてしまうので証拠能力は弱くなります。
でも、その証拠も重要な証拠の一つです(ホテルの領収書、二人で食事をしてるレシートなども)。
そういった状況証拠(間接証拠)も積み重ねれば、裁判上も証拠として扱われることがあります。

メールでもなんでも、浮気につながりそうなものは全てすぐにカメラに収めてください。
メールなどをわざわざ転送する時間があるなら、どんどん携帯カメラで撮影していって、一枚でも多く収集してください(転送する女性が多いですが、それよりも撮影の方が絶対に良いです!早いですし!転送メールは偽造が可能だと相手方が主張するケースがあるからです)。
中身をじっくり読んで確認してる時間はありません。役に立たなさそうなものでもすぐに撮影、撮影です。ただし、ピンボケにならないように気を付けてくださいね。

しかし、メールも状況証拠とは言っても、それだけでは裁判は乗り切れません。
そもそも、そのような弱い証拠だけであれば、弁護士さんも良い返事をしてくれないことでしょう。

当事務所に依頼をくださる県内の弁護士の先生方も、依頼者が全く証拠を持っていないが完全に浮気が疑われるケースや、弱い証拠は持っているが慰謝料請求のためにはさらに強い証拠が必要だとして、改めて調査を依頼してきます。
直接証拠が揃えば、弁護士さんも強気の勝負に出ることができます。

次に「本人証言」について解説しますが、これは浮気が発覚した直後に配偶者が逆ギレして、浮気の事実を「暴露」するケースがあります。
浮気を認めた証言を録音できれば、証拠の一つとして有効です。
しかし、このときにすでにボイスレコーダー(ICレコーダー)を準備して録音をするという奥さんはほとんどいませんから、実際には録音の機会を逃して収集することが不可能になっていることが多いです。

ただ、チャンスはこのときだけではありませんので、いつでも録音できるようにボイスレコーダーを準備し、夫婦で話し合いやケンカがあれば、必ず事前にこっそり録音ボタンを押しておきましょう。
そして、重要な証言が取れたら、すぐに書面に起こして文書化しておきましょう(裁判は書面でのやりとりになるからだし、録音を間違って消去してしまう場合もあるので、すぐに書面に残すのです)。

当事務所のお客さんでは、3台のボイスレコーダーを電器店で購入して準備し、夫の会話をしっかりと録音し続けたアッパレな女性もいました。なぜ3台必要だったかというと、1台を録音中に別の1台の分を聞いて確認し、1台は交換に備え、さらに書面に起こす作業も同時に行ったということでした。普通は1台でも充分ですので、いつでも使えるように購入しておくことがベストです。

時々、法律サイトなどでは、「相手に許可を得ていない録音は無効である」という指針や「プライバシー侵害になる」という事例が示されていることもありますが、そんなことを言っていたらいつ証拠が取れるのでしょうかね?
では、相手に許可を得ていない探偵の撮影も無効ですか?全くそんなことはありません(探偵の調査は「探偵業法」という法律下で公安委員会の管理のもと業務を行っており、正当な調査行為です)。
こういった証拠収集は、「違法性を阻却(そきゃく)する行為」といわれ、相手方の不法行為を証明するために、携帯電話を見たり、録音をする行為は許容範囲とされます。
証拠収集のために夫婦間でのささいなプライバシー侵害は事実上認められています。

ただ、怪しい行動がない人の携帯を見ることはプライバシー侵害になります。
怪しい行動があれば、それを確認することは許容範囲と考えられます。おかしな解釈で困っている被害者を惑わすような解説はとりあえず無視して、まずはしっかり証拠を取ることだけに専念しましょう。

時々、逆ギレした夫が「警察に訴える!」と言うケースがありますが、法律を知らない一般人の発言ですので、あわてないでください。
プライバシー侵害は「民事事件」ですから、「刑事事件」を取り扱う警察は一切不介入です。夫のハッタリにあわてないで冷静に対処しましょう。
ただ、これ見よがしに「刑事事件じゃないから問題ないよ、バカじゃない?」なんて言えば、なおさら逆ギレされます。そういう相手をやりこめる必要はありません。無用の争いを増やさないように今は我慢して黙っておいてください。

裁判の判例などから証拠の有効性という概念がありますので、基本的に攻略方法を把握している探偵でなければなかなかホテルの出入りをしっかりと撮影することが難しいというわけですね。
暗い夜の撮影が可能なカメラや手法が必要だし、裁判で使える報告書をきちんと作成できる探偵社に仕事を依頼することが必要になるかと思います。

一つ気になるのは、ラブホテルの出入りが本当に証拠になるのかということかと思います。
ラブホテルに入ったのは休憩するためだけで体の関係はないと言われたらどうするのか?と。

では、大人の男女が一緒にラブホテルに入った場合、体の関係はないと誰が認めるでしょう?
誰がどう見てもそういう関係がある二人としか見ないでしょう。ホテル内に数時間留まっていれば、それはその時間二人が部屋でそういう関係があったと裁判官も認めるわけです。部屋の中に入って二人のセックスシーンの撮影なんて不可能ですからね。ホテルの滞在だけで、友人関係とは言いがたい上に、事実上の男女関係にあると認められます。
これは、当事務所の報告書で慰謝料請求や裁判をした依頼者は全て証拠が認められていることからもわかります。相手方は否定しますが、裁判官に通用しませんので。

ラブホに入ったがセックスはしていないと主張する旦那も多いので、それに備えてこのラブホ証拠以外に、過去のメールや旦那の行動を記した日記といった間接証拠もあれば一番良いです!

他にも密会していることがわかるメールや、愛してるといった言葉がメールにあれば、肉体関係にないと言い逃れをすることは難しくなりますからね。
ですので、私たちが取る直接証拠以外に、皆さんが収集してきた間接証拠も充分意味を持つのです!直接証拠1つよりも、直接証拠と間接証拠の組み合わせが最強です。

証拠は多いほど、主張が認められやすくなります。裁判は「証拠主義」であり、証拠を取られた相手方は自分たちが浮気をしていないという証拠が出せない以上、証拠を取った側は圧倒的に有利です。
裁判官は証拠を元に、判例と本人の法解釈に従って判決を出すのです。
証拠があれば、夫を「有責配偶者」にすることができ、有責配偶者からの離婚申し立ては事実上不可能ですので、離婚を阻止することも可能です。離婚阻止も、離婚も、証拠があれば話し合いを進めることができます。

配偶者の怪しい行動に気づいたら、配偶者を問い詰めることはせずに、まずは浮気が事実かどうかをしっかり確かめることが重要です。
そのためには証拠を取るための行動を始めましょう。まずは、夫の行動や帰宅時間などを日記に付けて行動パターンを記録していきましょう。夫の携帯電話を確かめて、メールや着信履歴の記録も取りましょう。一見、関係がないようなこともこまめに記録に取りましょう。当事務所では携帯電話の裏技もお教えしていますので、気軽に相談をしてください。


【特集】探偵も使用している「ICレコーダー・ボイスレコーダーの選び方」(2017年9月改定・年1~2回は改訂してます)

ボイスレコーダー(ICレコーダー)で証言を録音しようと思う方は、電器屋さんなどで購入することになると思うのですが、その際に気をつけていただきたいポイントを参考までに。

1.安い謎のメーカーのものは買わないこと
安い商品は音が悪く、後から聞き取れないことも多いです。特に中国メーカーは故障も多いです。電池も持ちません。車の中ではノイズが大きくて使えません。日本メーカーの商品を選んでください。

2.録音可能時間と、電池持続時間は違うということ
録音可能時間とは本体メモリーやSDカードの容量のことでどれも100時間を超えているはずですが、電池を入れてから録音開始から止まるまでの電池持続時間が一番重要です。
一般的なものであれば20時間は持ちます。電池持続時間が長いものは40時間を超えます。30時間を超えるものであれば、前日から室内や車に仕込んで録音を始めることが可能です。そういった用途に使う方は必ず電池持続時間が30時間を超える機種の購入を!話し合いを録りたいという方は5時間もあれば充分でしょうから、どれでも大丈夫です。

3.購入してから必ず使い方の練習をすること
あわてると操作方法を間違えます。録音モードも様々なので、WMAやステレオ録音がいいのかモノラルMP3録音でも大丈夫かを試してください。
PCMやステレオはきれいな音ですが録音時間が少し短いです。モノラルやMP3は録音時間が長いですが音質が悪くなります。

一般的なICレコーダーであれば、ステレオMP3-128kbpsあたりの設定がオススメですね。MP3モードで128kbpsより音質の悪いモノラル32kbpsや8kbpsは、車内に仕掛けたら音はロードノイズでほとんど聞き取れないと思ってください。車内でも室内でも基本的にステレオ録音の方がいいです。録音時間が短くても大丈夫な方はPCMモードやステレオで。

なお、車内で使用する場合はローカットフィルターやノイズカットは入れた方がいいです。仕込む前に自分でも必ず試してみてください。
話し声がしたら録音がスタートするVOR(音起動)機能はどれでも付いてます。


ということで当事務所でも使用しているオススメのボイスレコーダーを紹介しておきましょう!

1.オリンパス「ボイストレック・DM-720」(11.000円程度)

  アルカリ単4使用でステレオMP3・128kbpsで35時間録音。価格が高い分、音質がとても良いので、電池持続時間重視の方よりも、とにかく音質重視という方におすすめです。通常のレコーダーは集音マイクが2つですが、この機種は低音用マイクが増やしてあり、合計3つ入っています。ただし、車内に仕込む場合はローカットを入れる必要があるのでその3つめのマイクの良さが活かせないため下記の廉価版V863で充分です。microSDカード使用可能。


2.オリンパス「ボイストレック・V-863」 (6000円程度)

 上記の上級モデルの廉価版。音質と価格のバランスが良い1台ですのでオススメです!2~3年前のモデルに比べて音を聴きやすくするチューニング技術も向上してます。アルカリ単4電池2本使用でステレオMP3・128kbpsで41時間録音。下記(4番・5番)のペン型に比べるとこちらの方が断然音質が良いです。車内に仕込む方にはこちらを勧めます。


3.ソニー「ICD-PX470F」(7500円程度)

  アルカリ単4電池2本でモノラルMP3・192kbpsで55時間録音。microSDカード使用可能。車内の雑音を減らすローカットorノイズカットが設定できます!電池が持つ分、一般的なレコーダーより少しだけ厚みがあります。電池持続時間重視の方におすすめ(丸2日間も録音ができます。金曜の朝に仕込んだら日曜の昼まで持ちます)。

     

4. パナソニック「RR-XP008」(8500円程度)

  ペン型の超スリムタイプ!単4電池1本でステレオMP3・192kbpsで37時間録音。サイズ重視の方に。内蔵メモリだけでmicroSDカードが使用できない点がマイナス(録音後にPCにデータ転送が必須)ですが、やはり細いので隠しやすいですから(ただし、車内に仕込む場合は音質が少し悪いです)。下記のVP-10と同じくペン型は小さく作っているため再生能力は低いので、データをパソコンに移してから聴いた方が聴きやすいです。

      

5. オリンパス「ボイストレック・VP-15」(8500円程度)

  上記「XP008」と同じくペン型の超スリムタイプ!単4電池1本でステレオMP3・128kbpsで27時間録音。microSDカードが使用できない点がマイナスですがペン型の魅力は隠しやすさですから。2017年に改良リリースされ、録音性能がアップしました。録音レベルを自動調整してくれるボイスチェイサー、ポケットの中での録音モードなど魅力的な機能が備わっています(ただし、車内に仕込む場合は音質が少し悪いです)。




番外編
6. BESETO 「USBメモリーボイスレコーダー VR-U30」 (8000円程度)
 これは性能が劣るボイスレコーダーなのですが、USBメモリと同じ大きさというミニタイプ(7センチほど)です。連続録音時間は24時間ですが、音起動(VOR)モードにすると数日持ちます(この機能はほぼ全てのレコーダー共通です)。このレコーダーをオススメする理由は、とても小さいのでどこにでも仕込めるということで、室内でも車内でも隠しやすいということです。ただし、上記日本メーカー製のものと比べると音質も悪いですし、中国製なので故障のリスクもあります。ICレコーダーとしては性能はイマイチですので、どうしても小さめものが必要な方だけこういった機種を選択してください。
このレコーダーのキャップ部分にネオジム磁石(下記参照)を瞬間接着剤で貼ると、小さな磁石でどこにでもくっつくので、車内に仕込む方は座席下やフロントパネル裏の金属部にすぐに貼り付けることができます(本体に貼り付けると強力な磁力で故障しますのでNGです!)。キャップが外れるのを防止するために、キャップと磁石と本体をビニールテープで1周巻くと安心です(クルッと本体とキャップ接合部分にも少しかけるように。マイク部分にはかけないように)。ネオジムはテープを1周巻いたくらいでは磁力が弱ることはないです。


7. ネオジム磁石 10角×2mm KGN-112 (1000円程度)
  こちらがネオジム磁石(銀色の磁石)なのですが、一般的なフェライト磁石(黒い磁石)よりもはるかに強力で、取扱い注意です(スマホとかICカードにくっつけてしまうと大変なことになります)。ネオジム磁石は最近はホームセンターでも100円ショップダイソーでも入手できますのでお店を覗いて見てください。小さいミニレコーダーに貼りつけるなら1センチサイズで充分です(黒いフェライトだと1センチは弱いですがネオジムなら大丈夫)。昔からある黒い磁石とは全く別のもので強力です。この磁石を電子機器の周辺に貼り付けるのは故障の可能性が高くなるので危険なことなのですが、上記商品のようなキャップ部分にであれば中心部の本体機能に影響があまりないので貼り付けることができます。ただし、この細工をしてレコーダーが故障をしても自己責任ですので(私たちはリスク覚悟でそういった作業をしますけど…)。一般的なレコーダーには絶対に磁石は使わないでください!



8. SIMPS 世界最小クラス 超小型ICボイスレコーダー (3000円程度)
 長さ4.6cm、重さ8gの超小型・軽量のボイスレコーダーです。60分間の充電で約8時間の録音ができます。8Gの内臓メモリは最大96時間まで録音が可能ですが、バッテリーはあくまで8時間くらいしか持ちません。
データはパソコンに移動しなければなりませんので、パソコンを使える方向きです。とにかく小さくて、相手から隠せるものをと思う方に。

ということで、ICレコーダーは、設置する車種や声質などの録音環境で音質が全然違ってくるので、1機種でダメなら買い替えも勧めます。

microSDカードで入れ替えやデータ保存をしたい方は上の2機種をおススメしたいです。XP008とVP-10はカードが使えないので不便ですが小さいのが魅力です。 
それから、以前は同じ単4乾電池でも、100円ショップの電池よりは、パナソニック「エボルタ」、マクセル「ボルテージ」などのメーカー電池の方が1~2時間余計に録音できていたのですが、最近はほぼ同じです。
100円ショップのアルカリ電池でも大丈夫です。メーカー電池の価格は3倍はしますからね。まずは実験をして、電池交換をして設定を確認してから本番に備えてください。

ICレコーダーは毎年新しい商品に変わるので、各メーカーサイトの「仕様」をチェックしてみてください。 実際の大きさなどは大型電気店などで実物を見て確認した方がイメージがつかめます。

それから、注意点を!
だいたいのICレコーダーは、録音停止ボタンが少し盛り上がっていますので、仕込む際に停止ボタンに触ったり、ガムテープなどで貼る際には停止ボタンにかぶせたりしないように気を付けてくださいね! 
当事務所では、録音ボタン周りにスポンジのガードを自作して付けてますが、ボタンに触らないようにうまくガムテープで貼ったりすれば基本的には大丈夫です。かなり多くの方が仕込む際に停止ボタンを触ってしまい、全然録音されていなかったという事態になっています。お気を付けください。