【解説】浮気の証拠（ボイスレコーダーの選び方・おすすめ）
夫婦トラブル解決のための法律Q&A
Ｑ.０６ 「どんな証拠が、浮気の証拠と認められますか？」
→（ページ下部に探偵おすすめボイスレコーダーの解説あり・2024年2月改定）
この質問は、電話相談などでもよく聞かれる質問の一つです。一体どんな証拠があれば、それは証拠として認められるのか？裁判でも有効な証拠とは何か？
やはり、そこはとても大事な問題です。もしも、今現在自分が持っている証拠で証拠とされるならば、探偵を頼まなくてもいいということになりますからね。
浮気の証拠というのは、不貞行為の証拠に限りますので、「肉体関係があると認められる写真・本人証言の録音など…」ということになります。
肉体関係を示す証拠とは、夫と浮気相手がホテルのベッドの上で裸で抱き合っている写真や、ラブホテルに入るところと出るところなどの写真になります。本人が浮気を認めた証言も重要な証拠です（直接証拠）。
ただ、本人証言も需要な証拠ですが、あとでひっくり返されることも多いので（あの時は話し合いを終わらせるためにウソを言ったんだとかよくあるパターンです）、写真での浮気証拠に勝るものはありません。
もちろん、実際にはホテル内での性交渉などは撮影できませんので、ホテルの出入りが証拠となります。
愛人からの手紙やメールで肉体関係を示す言葉があっても、それは「メールで楽しんでいるだけの妄想です」や「冗談だった」と言われてしまうので証拠能力は弱くなります。
でも、その証拠も重要な証拠の一つです（ホテルの領収書、二人で食事をしてるレシートなども）。
そういった状況証拠（間接証拠）も積み重ねれば、裁判上も証拠として扱われることがあります。基本的には直接証拠との組み合わせで、間接証拠も証拠に変わります。
メールでもなんでも、浮気につながりそうなものは全てすぐにカメラに収めてください。
メールなどをわざわざ読んだり、転送する時間があるなら、どんどん携帯カメラで撮影していって、一枚でも多く収集してください（転送する女性が多いですが、それよりも撮影の方が絶対に良いです！早いですし！転送メールは偽造が可能だと相手方が主張するケースがあるからです）。
中身をじっくり読んで確認してる時間はありません。浮気に気づいたら役に立たなさそうなものでもすぐに撮影、撮影です。ただし、ピンボケ、手振れしないように気を付けてくださいね。せっかくのチャンスを一回で活かしてください。
しかし、メールも状況証拠とは言っても、それだけでは裁判は乗り切れません。
そもそも、そのような弱い証拠だけであれば、弁護士さんも良い返事をしてくれないことでしょう。
当事務所に依頼をくださる県内の弁護士の先生方も、依頼者が全く証拠を持っていないが完全に浮気が疑われるケースや、弱い証拠は持っているが慰謝料請求のためには、さらに強い証拠が必要だとして、改めて調査を依頼してきます。
直接証拠が揃えば、弁護士さんも強気の勝負に出ることができます。最終的な金額も全くちがいます。
次に「本人証言」について解説しますが、これは浮気が発覚した直後に配偶者が逆ギレして、浮気の事実を「暴露」するケースがあります。
浮気を認めた証言を録音できれば、証拠の一つとして有効です。
しかし、このときにすでにボイスレコーダー（ICレコーダー）を準備して録音をするという奥さんはほとんどいませんから、実際には録音の機会を逃して収集することが不可能になっていることが多いです。
ただ、チャンスはこのときだけではありませんので、いつでも録音できるようにボイスレコーダーを準備し、夫婦で話し合いやケンカがあれば、必ず事前にこっそり録音ボタンを押しておきましょう。
そして、重要な証言が取れたら、すぐに書面に起こして文書化しておきましょう（裁判は書面でのやりとりになるからだし、録音を間違って消去してしまう場合もあるので、すぐに書面に残すのです）。
当事務所のお客さんでは、３台のボイスレコーダーを電器店で購入して準備し、夫の会話をしっかりと録音し続けたアッパレな女性もいました。なぜ３台必要だったかというと、１台を録音中に別の１台の分を聞いて確認し、１台は交換に備え、さらに書面に起こす作業も同時に行ったということでした。普通は１台でも充分ですので、いつでも使えるように購入しておくことがベストです。
時々、法律サイトや探偵業者のサイトなどでは、「相手に許可を得ていない録音は無効である」という指針や「プライバシー侵害になる」という事例が示されていることもありますが、そんなことを言っていたらいつ証拠が取れるのでしょうかね？
では、相手に許可を得ていない探偵の撮影も無効ですか？全くそんなことはありません（探偵の調査は「探偵業法」という法律下で公安委員会の管理のもと業務を行っており、正当な調査行為です）。
こういった証拠収集は、「違法性を阻却（そきゃく）する行為」といわれ、相手方の不法行為を証明するために、携帯電話を見たり、録音をする行為は許容範囲とされます。
証拠収集のために夫婦間でのささいなプライバシー侵害は事実上認められています。
ただ、怪しい行動がない人の携帯を見ることはプライバシー侵害になります。
怪しい行動があれば、それを確認することは許容範囲と考えられます。おかしな解釈で困っている被害者を惑わすような解説はとりあえず無視して、まずはしっかり証拠を取ることだけに専念しましょう。
大手と称する高額料金ボッタクリ探偵業者などが「個人の録音ではダメ…」と書いてたりしますが、依頼させるための「ウソ」ですから無視してください。探偵業者の8割は悪徳業者ですから。
時々、逆ギレした夫が「プライバシー侵害で警察に訴える！」と言うケースがありますが、法律を知らない一般人の発言ですので、あわてないでください。
プライバシー侵害は「民事事件」ですから、「刑事事件」を取り扱う警察は一切不介入です。夫のハッタリにあわてないで冷静に対処しましょう。
ただ、これ見よがしに「刑事事件じゃないから問題ないよ、バカじゃない？」なんて言えば、なおさら逆ギレされます。そういう相手をやりこめる必要はありません。無用の争いを増やさないように今は我慢して黙っておいてください。
裁判の判例などから証拠の有効性という概念がありますので、基本的に攻略方法を把握している探偵でなければなかなかホテルの出入りをしっかりと撮影することが難しいというわけですね。
暗い夜の撮影が可能なカメラや手法が必要だし、裁判で使える報告書をきちんと作成できる探偵社に仕事を依頼することが必要になるかと思います。
一つ気になるのは、ラブホテルの出入りが本当に証拠になるのかということかと思います。
ラブホテルに入ったのは休憩するためだけで体の関係はないと言われたらどうするのか？と。
では、大人の男女が一緒にラブホテルに入った場合、体の関係はないと誰が認めるでしょう？
誰がどう見てもそういう関係がある二人としか見ないでしょう。ホテル内に数時間留まっていれば、それはその時間二人が部屋でそういう関係があったと裁判官も認めるわけです。部屋の中に入って二人のセックスシーンの撮影なんて不可能ですからね。ホテルの滞在だけで、友人関係とは言いがたい上に、事実上の男女関係にあると認められます。
これは、当事務所の報告書で慰謝料請求や裁判をした依頼者は全て証拠が認められていることからもわかります。相手方は否定しますが、裁判官に通用しませんので。
ラブホに入ったがセックスはしていないと主張する旦那も多いので、それに備えてこのラブホ証拠以外に、過去のメールや旦那の行動を記した日記といった間接証拠もあれば一番良いです！
他にも密会していることがわかるメールや、愛してるといった言葉がメールにあれば、肉体関係にないと言い逃れをすることは難しくなりますからね。
ですので、私たちが取る直接証拠以外に、皆さんが収集してきた間接証拠も充分意味を持つのです！直接証拠１つよりも、直接証拠と間接証拠の組み合わせが最強です。
証拠は多いほど、主張が認められやすくなります。裁判は「証拠主義」であり、証拠を取られた相手方は自分たちが浮気をしていないという証拠が出せない以上、証拠を取った側は圧倒的に有利です。
裁判官は証拠を元に、判例と本人の法解釈に従って判決を出すのです。
証拠があれば、夫を「有責配偶者」にすることができ、有責配偶者からの離婚申し立ては事実上不可能ですので、離婚を阻止することも可能です。離婚阻止も、離婚も、証拠があれば話し合いを進めることができます。
配偶者の怪しい行動に気づいたら、配偶者を問い詰めることはせずに、まずは浮気が事実かどうかをしっかり確かめることが重要です。
そのためには証拠を取るための行動を始めましょう。まずは、夫の行動や帰宅時間などを日記に付けて行動パターンを記録していきましょう。夫の携帯電話を確かめて、メールや着信履歴の記録も取りましょう。一見、関係がないようなこともこまめに記録に取りましょう。
【特集】探偵おすすめ「ICレコーダー・ボイスレコーダーの選び方」（2024年2月改定・毎年改訂してます）
ボイスレコーダー（ICレコーダー）で証言を録音しようと思う方は、電器屋さんなどで購入することになると思うのですが、その際に気をつけていただきたいポイントを参考までに。
最近はうちのサイトをパクって同じような文言でボイスレーコーダー紹介ページを作っている探偵業者・法律事務所（どちらも同じグループ）もありますが、19年前からやってるうちが元祖ですね。
１．安い謎のメーカーのものは買わないこと
安い商品は音が悪く、後から聞き取れないことも多いです。特に中国メーカーは故障も多いです。電池も持ちません。車の中ではノイズが大きくて使えません。できれば日本メーカーの商品を選んでください。
AmazonなどでICレコーダーを見てみると、今は謎の中国メーカーの安い商品が山のように出てきますが、壊れやすいなど問題がある機種がほとんどです！中国製の商品はやらせレビューによって星４などとなっていますが嘘ですのでご注意を。お金をムダにしたくないなら日本製を選択してください。
日本のオリンパス、ソニー、パナソニックの３メーカーの商品を購入すれば音質的には満足です。USB型などの小型の商品や磁石タイプなどの隠し録りに特化した商品を使用したいなら中国メーカーを購入してください（中国製は音質や故障などリスクはありますが、日本製にはない秘匿性商品が豊富です）。
２．録音可能時間と、電池持続時間は違うということ
録音可能時間とは本体メモリーやSDカードの容量のことでどれも100時間を超えているはずですが、電池を入れてから録音開始から止まるまでの電池持続時間が一番重要です。
一般的なものであれば20時間は持ちます。電池持続時間が長いものは50時間を超えます。30時間を超えるものであれば、前日から室内や車に仕込んで録音を始めることが可能です。そういった用途に使う方は必ず電池持続時間が30時間を超える機種の購入を！話し合いを録りたいという方は5時間もあれば充分でしょうから、どれでも大丈夫です。
３．購入してから必ず使い方の練習をすること
あわてると操作方法を間違えます。録音モードも様々なので、WMAやステレオ録音がいいのかモノラルMP3録音でも大丈夫かを試してください。
PCMやステレオはきれいな音ですが録音時間が少し短いです。モノラルやMP3は録音時間が長いですが音質が少し悪くなります。
一般的なICレコーダーであれば、ステレオMP3-128kbpsあたりの設定がオススメですね。MP3モードで128kbpsより音質の悪いモノラル32kbpsや8kbpsは、車内に仕掛けたら音はロードノイズでほとんど聞き取れないと思ってください。車内でも室内でも基本的にステレオ録音の方がいいです。録音時間が短くても大丈夫な方はPCMモードやステレオで。
ステレオというのは左右２つのマイクで録音し、左右のスピーカーで再生するので音が立体的です。モノラルはマイクもスピーカーもひとつですので音が平板になります（ソニー、オリンパス、パナソニックという有名メーカー製ならモノラルでも充分きれいですよ）。
とにかく「慣れ」が重要ですね！
なお、車内で使用する場合はローカットフィルターやノイズカットは入れた方がいいです。仕込む前に自分でも必ず試してみてください。
話し声がしたら録音がスタートするVOR（音起動）機能はどれでも付いてます。
４．サイズも大事なのでメーカーサイトで仕様をチェックのこと
こっそりと仕掛ける際にはやはりサイズが大事ですよね。電器店で実際のサイズを確認したり、メーカーサイトで仕様を見て、縦横厚さを必ず確認してください。
ネット通販は、買ってから思ったより大きかったとか失敗もありますので、大きさは必ず確認の上購入を。
５. 音声データは音声編集ソフト上で確認するととっても楽です
ボイスレコーダーで録音した音声をチェックするには全ての時間を聞かなければならないとお考えの方も多いかと思います。
実は、録音内容を簡単に確認する方法があります！
それは音声編集ソフトを使って、パソコンで波形で確認をすることです。これが最高の方法です。
音声編集ソフトをすでに使用しているという方は少ないと思いますのでちょっと解説しておきますね。
音声編集ソフトは音声を波形で表示するために、無音のところと、録音されているところが一目で見てわかります。音声をわざわざ聞く必要はありません。
音声編集ソフトは無料でダウンロードできるものがたくさんありますが、一般の方に使いやすいのは「Audacity（窓の杜からダウンロード）」と「SoundEngine Free（窓の杜からダウンロード）」ですね！
この二つは私もラジオ番組制作をしていた時期に使っていたくらいですし（探偵業前の本職はテレビディレクターだったんですけど、３年ほど東日本大震災で被災した町のラジオ番組制作もしてました）、安全なサイトからのダウンロードですので大丈夫です。
ボイスレコーダーでの録音は主にMP3データで録音することが多いと思いますが、編集ソフト上ではWAVデータで編集するソフトがほとんどなので、変換が必要になります。
MP3をWAVに変換するには別のソフトが必要で、「LAMEエンコーダ」や「iTune（ご存じAppleの音楽ソフト）」で変換が可能です（iTuneでの形式変換方法はこちらのサイトを）。
録音を最初からWAVデータ形式にしておけば、編集はそのままタイムラインに流すことが可能ですので変換の手間は必要ありません。
難しそうな話に聞こえた方もまずは上記AudacityやSoundEngineFreeをクリックして、どういう感じなのかを見てください。パソコンが使える方はすぐに使えると思います。
うちは岩手県の業者ですが、全国の方からよく「何を選んでよいのか、どういう点に気を付けるのかがわかって勉強になりました」と感謝のお電話をいただくことが多いです。
このページを活用していただき、こちらもうれしいです。当事務所のウェブサイトは60ページを超えるボリュームですが、浮気・離婚に関しての様々な情報が掲載されていますのでいろんなページをご覧ください。
※注意！2021年以降、世界中で起きている「半導体不足」などの影響で品数が減っており、価格も20～30％ほど上昇しています。コロナが落ち着くまで厳しい状況が続きますので品質と費用の兼ね合いを判断して選んでください。
ということで当事務所でも使用しているオススメのボイスレコーダーを紹介しておきましょう！
音質にこだわる方は日本の大手メーカー（1～3）の商品を。長時間録音やサイズにこだわる方は中国メーカー（4～6）の商品を選択してください
１．OMシステムズ（旧オリンパス）「ボイストレック・WS883」 （10,000円程度）
音質が良い機種です！５年くらい前のモデルに比べて音を聴きやすくするチューニング技術も向上してます。アルカリ単4電池2本使用でステレオMP3・64kbpsで４８時間録音（音質が悪い8kbpsでの録音設定なら１１０時間も録音できますが、あくまで静かな部屋用のモードです。車内はロードノイズ、エンジンノイズの影響できれいに聞きとれない可能性があります。車にはキレイに録れる128kbps以上の設定が良いでしょう）。下記（３番）のペン型に比べるとこちらの方が音質が良いです。車内に仕込む方にはこちらを勧めます（と言っても、日本メーカー製ならどれも音質はきれいですよ！自分が仕掛ける場所によっての大きさや電池持続時間などで選びましょう）。付属の充電池よりも一般のアルカリ単4電池の方が長持ちする機種です。
ただし、この機種は音質が良い分、少し厚みがあり、狭いところに隠すには不向きな場合もあります。小さいタイプや薄いタイプが必要な方は別な商品が良いかも。
２．ソニー「ICD-PX470F」（9,500円程度）
アルカリ単4電池2本でモノラルMP3・128kbpsで５７時間録音。microSDカード使用可能。車内の雑音を減らすローカットorノイズカットが設定できます！電池が持つ分、一般的なレコーダーより少しだけ厚みがあります。電池持続時間重視の方におすすめ（丸2日間も録音ができます。金曜の夜23時に仕込んだら月曜の朝8時まで持つ計算です）。ただし、この商品は2019年からはもう製造されていません。ネット通販ではまだ在庫がありますので入手できます。
３. OMシステムズ（旧オリンパス）「ボイストレック・VP-20」（13,000円程度）
狭い場所にも仕込めるペン型タイプ！パナソニックのペン型の方が使い勝手が良かったのですが、パナソニックは2022年でICレコーダー事業から撤退してしまいましたので、もう選択肢はOMシステムズ（旧オリンパス）しかない状況です。
単4電池1本でステレオMP3・128kbpsで２７時間３０分録音（モノラル32kbpsで４０時間録音）。microSDカードが使用できない点がマイナスですがペン型の魅力は隠しやすさですから。
2017年に改良リリースされ、録音性能がアップしました。録音レベルを自動調整してくれるボイスチェイサー、ポケットの中での録音モードなど魅力的な機能が備わっています。
この機種の良いところは録音スタートのボタンがスライドスイッチ式となっていて、パチッと入れることができるのでボタン式のようにうっかり触れてオフになったりしないところが素晴らしい仕様となっています。普通はプッシュボタン式なので、狭いスペースに仕掛ける際にうっかり当たって録音停止してることがあるんですよね。それが確実に防げることが魅力です。その他にも、バックライト・スピーカー・操作音がオフにできるので、仕掛けとして安全な面もあります。
４. BESETO 「USBメモリーボイスレコーダー VR-U30」（8000円程度）
これは性能が劣るボイスレコーダーなのですが、USBメモリと同じ大きさというミニタイプ（7センチほど）です。連続録音時間は２４時間ですが、音起動（VOR）モードにすると数日待機時間が持つことも（この機能はほぼ全てのレコーダー共通です。車内に仕込むと走行中は録音されますので待機時間は短くなります）。実際には15時間くらいしか録音できないですが。
このレコーダーをオススメする理由は、とても小さいのでどこにでも仕込めるということで、室内でも車内でも隠しやすいということです。
ただし、上記日本メーカー製のものと比べると音質も悪いですし、中国製なので故障のリスクもあります。ICレコーダーとしては性能はイマイチですので、どうしても小さめものが必要な方だけこういった機種を選択してください。パソコンを利用できる方じゃないとデータを引っ越したりできませんのでご注意を。
このレコーダーのキャップ部分にネオジム磁石（下記参照）を瞬間接着剤で貼ると、小さな磁石でどこにでもくっつくので、車内に仕込む方は座席下やフロントパネル裏の金属部にすぐに貼り付けることができます（本体に貼り付けると強力な磁力で故障しますのでNGです！）。キャップが外れるのを防止するために、キャップと磁石と本体をビニールテープで１周巻くと安心です（クルッと本体とキャップ接合部分にも少しかけるように。マイク部分にはかけないように）。ネオジムはテープを１周巻いたくらいでは磁力が弱ることはないです。もちろん、そんな面倒な加工をする人はあまりいませんので、普通の方は隙間に挟むとかどこかにガムテープで貼るということで充分ですけどね。
５. QZT「500時間連続録音ボイスレコーダー」（5,000円程度）
この商品は長時間録音できる上にお安いのでおすすめですね！当事務所も頻繁に使用しています。サイズは、7.1センチ×3.3センチで、下記商品VR-MB500より小さくて使いやすいです。
裏面には磁石も内蔵されていますので、鉄部品にくっつきます。
この商品は５００時間録音ができるとのことですが、当事務所が録音してみたところ、電池持続時間は２２日と１５時間の録音となりました（連続５４３時間ですね）。
ただし、32GBのメモリーでは14日分しかデータが保存できず、どんどん上書きされてしまいます。最初の方は失ってしまいますので14日おきにデータを移すか、最初の方はなくても大丈夫という方に向いています。
ここまで長時間録音できる商品自体、日本にはないので充分評価できますね。
取説には充電時間の表記もなく、何時間充電が必要なんだろうと思い、実際に充電してみたら１５時間ほどかかりました（青ランプが点灯したら満充電）。
音質は良くないので、５メートル離れたら聞き取れないです。そこが注意点ですね（中国メーカーはどれも音質が悪いです！）。
録音データ形式もWAVですので編集ソフトですぐに作業できます（MP3にもできるみたいですがやり方がわからない…）。
パソコンをお持ちじゃないと使えませんが、小さくて長時間録音できますので、当事務所でも浮気調査で室内に置いてもらったりして活躍しています。やはりあえぎ声はどんなに小さくてもすぐわかりますので、旦那が女を自宅に引っ張り込んでるという方や、旦那の電話をしている声を録音して密会日を特定したいという方には良いと思います。
うちでも長回しの場合に一番使ってるボイスレコーダーですね。ただし、もう一回言いますが、音質が悪いので5メートル離れたら聞こえませんので、近距離で設置できる方のみ利用を。
６. BESETO「ボイスレコーダー＆モバイルバッテリー VR-MB500」（14.000円程度）
これも上記のボイスレコーダーと同じメーカー・ベセトジャパンの商品です。小型の商品ではなく、とにかく長時間の録音ができる商品をお探しの方におすすめです。
この商品、連続録音時間が336時間です！約14日間も録音し続けられます。ただ、実際には10日くらいになってしまうと思いますが、それでも充分な長さですよね。
モバイルバッテリーとしても利用できるくらいですので、バッテリーが3.000mAhと大きいんですよね。でも、大きさは9.3センチ×2.7センチ×2.3センチと割と小さいです。
アジアメーカーなので性能が高いとは言えませんが、音質はそんなに悪くありません。車内に仕掛けても内容が全く聞き取れないということはないです（ただし、仕掛ける場所によって走行ノイズが高く、聞き取りにくいこともあるので場所はそれぞれに工夫してください）。
車内に仕掛けるというのは狭い空間でのことなので、隠せる場所が限られます。見つからないように慎重に場所を選んでください。あまりに見つかりにくい場所だと今度はマイクが遠くて録音状況が悪くなります。見つからないことを優先するか、聞き取りやすさを優先するかで妥協点を見つけてください。うちではこの下で紹介しているネオジム磁石で貼り付けるケースも多いです。
正直言って探偵からみても、会話の内容にこだわる必要はありません。車内のカーセックスや、室内のセックスの音・声を録音して証拠とするということにだけこだわった方がいいです。
よく皆さんは、自分のことを二人がどう言ってるのか知りたいとか、二人が今後どうしようとしているかなどを知りたいと考えて録音を行いますが、そんなことにこだわるのは馬鹿らしいです。不倫をしている二人は車内で配偶者のことなんてほとんど話しませんし、今後は離婚して二人で正式に交際したいと思ってるだけなので、もう充分意向はわかってるじゃないですか。録音しても大した会話なんてしてないですから。
では、なんのために録音をするのかと言えば、車内や室内でセックスをしてるならそのあえぎ声を録音して直接証拠とすればいいですし、後日しっかりした証拠を取るために二人が次はいつ会うのかなどの予定を入手するために行うものなんです。会話の内容にこだわる必要はないです。その執拗な自分の行動で、自分の心を病むだけですから、割り切ってほどほどにお願いしますね。自分の心を守ることが一番大事なんですから。
GPSチェックやボイスレコーダーに躍起になると精神を病みます。必要なところだけ割り切って短期間だけ使ってください。GPSにとらわれるのはアホのやることです（ちらちらと1日数回のチェックだけであとは放置していいんですよ）。
７. オーム「ネオジム磁石・フック穴付きマグネット」（300円程度）
こちらがネオジム磁石（銀色の磁石）なのですが、一般的なフェライト磁石（黒い磁石）よりもはるかに強力で、取扱い注意です（スマホとかICカードにくっつけてしまうと大変なことになります）。
この商品は「キャップ付き」というもので、磁石の片側に金属のカバーが付いています。このカバーにより、片側の磁力が少し弱くなっているため、レコーダーやカメラなどに付けることが可能になります。ただし、それでもネオジムは磁力が強力なので本当に取り扱い注意です！
この強力な磁石があれば、車内や室内でも鉄部品があるところにどこにでもしっかり貼り付けることができます。ボクら探偵には必需品です。この磁石のことを詳しく知らない探偵はプロの探偵ではありません。
キャップ付きで片側の磁力が弱くなっていてもまだまだ強力な磁石なので、ボクらはさらにプラスティックや鉄の小さな板をかまして直接商品に貼り付けないようにしています。
ボイスレコーダーをどこかに置くだけでは発見されそうな場合、レコーダーとこの磁石をビニールテープなどで巻いて、車内の装備品の裏側や、室内でも家具の裏や冷蔵庫の裏に貼り付けることで発見されにくくなると思います。
上記の商品のリンクが切れていたら、「ネオジム磁石 キャップ」などで検索してみてください。ボクらは磁石業者さんから直接まとめて何十個も買い付けます（専門店はサイズも形もたくさんありますので）。
８. QZT「【50時間連続録音】32GB 小型ボイスレコーダー」（3,800円程度）
縦4.0cm×3.5cm（厚さ9.7mm）の小型・軽量のボイスレコーダーです。約５０時間の録音ができます（※実際には30時間ちょっとですかね）。32Gの内蔵メモリは最大375時間まで録音が可能ですが、バッテリーはあくまで30～40時間くらいの連続録音時間です。中国メーカーですので音質はかなり悪いですが、隠し場所の兼ね合いで小さい商品を使用したい人に。このような悪用もできてしまう小さなレコーダーは謎の中国メーカー製しかありません。
データはパソコンに移動しなければなりませんので、パソコンを使える方向きです。音質は良くないですが、とにかく小さくて相手から隠せるものをと思う方に。中国製なので買ってすぐに壊れたという方もいるみたいで、ムラのある商品ですが小さいものを求める方に。
もちろんこういった小型ICレコーダーは液晶ディスプレイがありませんので、上記日本製とは違い録音残量やバッテリー残量が見えませんので使い慣れる必要はありますね。ご注意を。
ということで、ICレコーダーは、設置する車種や声質などの録音環境で音質が全然違ってくるので、１機種でダメなら買い替えも勧めます。
microSDカードで入れ替えやデータ保存をしたい方は１～３番の３機種をおススメしたいです。XP009はカードが使えないので不便ですが細いのが魅力です。
それから、以前は同じ単4乾電池でも、100円ショップの電池よりは、パナソニック「エボルタ」、マクセル「ボルテージ」などのメーカー電池の方が1～2時間余計に録音できていたのですが、最近はほぼ同じです。
100円ショップのアルカリ電池でも大丈夫です。メーカー電池の価格は3倍はしますからね。まずは実験をして、電池交換をして設定を確認してから本番に備えてください。
ICレコーダーは毎年新しい商品に変わるので、各メーカーサイトの「仕様」をチェックしてみてください。 実際の大きさなどは大型電気店などで実物を見て確認した方がイメージがつかめます（一度店舗でご覧いただけたら）。
それから、注意点を！
一般的なICレコーダーは、録音停止ボタンか再生ボタンが少し盛り上がっていることがありますので、仕込む際に停止ボタンに触ったり、ガムテープなどで貼る際には停止ボタンにかぶせたりしないように気を付けてくださいね！ （録音ボタンはだいたいへこんでいることが多いかな）
当事務所では、録音ボタン周りにスポンジのガードを自作して付けてますが、ボタンに触らないようにうまくガムテープで貼ったりすれば基本的には大丈夫です。かなり多くの方が仕込む際に停止ボタンを触ってしまい、全然録音されていなかったという事態になっています。お気を付けください。
そういう面では上記中国メーカーの商品は電源と録音スタートのボタンがスイッチ式一つになっていて失敗が少ないですね。日本メーカーの音質を取るか、中国メーカーの秘匿性を取るか、です。